2022年の10月に新たな口座種類として「極み口座」が追加されました。
極み口座の一番の売りは、スプレッドの狭さと使い勝手を両立させた口座運用ができるという点です。
XMの口座種類でスプレッドが狭いと言えば、ゼロ口座の一択となっていましたが、極み口座の追加で使い勝手が格段に良くなっています。
ただ、良い点ばかりではなくデメリットもありますので、取引条件の違いは理解しておいた方が良いでしょう。
こちらのページでは
- 極み口座とその他の口座の違いについて
- 極み口座の特徴
- 極み口座のメリットとデメリット
- 極み口座がおすすめな人
などについて詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
極み口座とその他3つの口座種類を比較
まず気になるは
- 極み口座が他の3つの口座種類と何が違ってくるのか
という点になりますので比較表にまとめてみました。
XMの口座タイプ比較 | ||||
極み | ゼロ | スタンダード | マイクロ | |
最大レバレッジ | 1,000倍 | 500倍 | 1,000倍 | 1,000倍 |
スプレッド方式 平均スプレッド |
変動 0.6~0.9pips |
変動 0.0~0.7pips |
変動 1.6~1.8pips |
変動 1.6~1.8pips |
ボーナスの付与 | ・口座開設ボーナス | ・口座開設ボーナス |
・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・XMP付与 |
・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・XMP付与 |
取引手数料 | 無料 | 片道5ドル | 無料 | 無料 |
最小入金額 | 500円~ | 500円~ | 500円~ | 500円~ |
1ロット単位 | 10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 1,000通貨 |
最小ロット数 | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01(MT4) 0.1(MT5) |
最大ロット数 | 50ロット | 50ロット | 50ロット | 100ロット |
注文方法 | STP | ECN | STP | STP |
ゼロカット | 有り | 有り | 有り | 有り |
スキャルピング | 可 | 可 | 可 | 可 |
- 極み口座はゼロ-口座と比較する人が多い
極み口座はスプレッドが狭いということもあって、他の3つの口座種類の中では同じくスプレッドが狭いゼロ口座と比較する方が多いようです。
極み口座の特徴
上記の比較表の通り、極み口座とその他の3つの口座種類の違いは細かく見ていくと様々ありますが、利用するかを判断する基準となる特に注目したい特徴は下記の5項目になります。
- 最大レバレッジ
- 平均スプレッド
- ボーナスの付与
- 取引手数料
- 最小入金額
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最大レバレッジの比較
極み | ゼロ | スタンダード | マイクロ | |
最大レバレッジ | 1,000倍 | 500倍 | 1,000倍 | 1,000倍 |
極み口座の最大レバレッジは1,000倍となり、スタンダード口座、マイクロ口座と同じです。
XMの口座種類の中ではゼロ口座のみが、レバレッジ500倍なのは変わっていません。
最大レバレッジのメリットは高レバレッジなほど、必要証拠金が少なくて済むというメリットがあり、500倍よりも1,000倍の方が取引には有利になります。
【米ドル/円:為替レート140円とした場合】 | ||
取引量 | 最大レバレッジ | 必要証拠金 |
1万通貨 | 1,000倍 |
1,400円 |
1万通貨 | 500倍 | 2,800円 |
必要証拠金が少なくて済むということは、少額でもポジションを多く持てるということになりますので、その分利益も「大きく」出しやすくなるというメリットがあります。
平均スプレッドの比較
極み | ゼロ | スタンダード | ゼロ | |
スプレッド方式 平均スプレッド |
変動 0.6~0.9pips |
変動 0.0~0.7pips |
変動 1.6~1.8pips |
変動 1.6~1.8pips |
スプレッドはポジションを売り買いする際の価格差となり、FX会社の手数料のようなもので通貨ペアやFX会社によっても数値が違ってきます。
ポジションを建てる際には、スプレッドの価格差分がマイナスとして始まりますので、スプレッドは狭いほうが取引には有利になります。
特にスキャルピングなど超短時間取引の場合、数pipsの損益で決済を繰り返すことになりますので、スプレッドの大小は重要なポイントです。
既存の3つの口座種類の中でゼロ口座が短時間取引の専用の口座と言っても過言ではありませんでしたが、極み口座が登場したことにより、短時間取引の口座の選択肢が増えたことになります。
ボーナスの付与の比較
極み | ゼロ | スタンダード | マイクロ | |
ボーナスの付与 | ・口座開設ボーナス | ・口座開設ボーナス | ・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・XMP付与 |
・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・XMP付与 |
ボーナスの付与は極み口座、ゼロ口座が口座開設ボーナスのみとなっています。
スタンダード口座、マイクロ口座では口座開設ボーナス、入金ボーナス、XMPとフルでボーナスが付与されるという違いがあります。
XMのボーナスで特に金額が大きいのは「入金ボーナス」です。
極み口座では入金ボーナスがありませんので、極み口座を利用するかの判断材料となる大きなポイントと言ってもよいでしょう。
特に少額から取引を始めたい方は、ボーナスの有無が資金量に影響してきます。
スプレッドの狭さを優先させるのか、ボーナスを優先させるのかというのは悩みどころです。
ボーナスの付与額は下記の表の通りです。
ボーナスの種類 | ボーナス額 |
口座開設ボーナス | 通常3,000円(キャンペーン中5,000円) |
入金ボーナス.1 | 入金額の100%(上限500ドルまで) |
入金ボーナス.2 | 入金額の20%(上限1万ドルまで) |
XMP付与 | 取引日数、量によってポイント付与 |
口座開設ボーナス(全口座種類)
口座開設ボーナスは、XMにリアル口座を開設するだけで付与されるボーナスで、入金の必要もありません。
通常は¥3,000ですが、キャンペーンなどで¥5,000にアップされることもありますので、タイミングが合えばさらにお得です。
入金ボーナス.1(マイクロ・スタンダードのみ)
入金ボーナスは2段階に分かれていて、1段は入金額の100%ボーナスで上限が500ドルまでとなっています。
米ドル/円の為替レートが100円だった場合、
- 1万円の入金なら1万円のボーナス
- 2万円の入金なら2万円のボーナス
- 5万円の入金なら5万円のボーナス
など、入金するたびに上限の5万円までボーナスが付与され続けます。
初回に5万円を入金なら上限5万円のボーナスが付与され、入金額の5万円と入金ボーナスの5万円で合計10万円から取引が可能となります。
この入金ボーナスの5万円と、レバレッジ1,000倍による必要証拠金の少なさの組み合わせがXMで取引する大きなメリットとなっていて、口座資金が5万円からでも、初心者の方であれば十分な取引が可能となる理由になっています。
入金ボーナス.2(マイクロ・スタンダードのみ)
入金ボーナスの2段は、1段のボーナスが上限の5万円に達した以降に適用されます。
入金額の20%の金額がボーナスとなり、上限の1万ドルに達するまで付与され続けます。
上限が1万ドル万円ということは、2段目のボーナスは入金額合計で500万円まで付与されるということになります。(米ドル/円の為替レートが100円の場合で算出)
【入金ボーナスのイメージ】
【米ドル/円の為替レートが100円の場合】 | ||||
入金回数 | 入金額 | 100% ボーナス |
20% ボーナス |
ボーナス 合計 |
1回目 | 2万円 | 2万円 | 0円 | 2万円 |
2回目 | 3万円 | 3万円 | 0円 | 100%ボーナス 上限5万円到達 |
3回目 | 5万円 | - | 1万円 | 6万円 |
4回目 | 5万円 | - | 1万円 | 7万円 |
5回目 | 5万円 | - | 1万円 | 8万円 |
~ | ||||
38回目 | 10万円 | - | 2万円 | 98万円 |
39回目 | 10万円 | - | 2万円 | 20%ボーナス 上限100万円到達 |
40回目 | 10万円 | - | - | - |
入金ボーナスの1段、2段ともに制約があり
- ボーナスで付与された口座資金は引き出すことができない
- 口座から資金を出金すると、出金額に応じてボーナスの一部が消滅する
という注意点がありますので、留意しておいてください。
XMPの付与(マイクロ・スタンダードのみ)
XMPは取引日数と取引量に応じて付与される取引ポイントで、口座資金として換金することが可能です。(換金後の資金はボーナス扱いなので、出金はできません)
XMPの付与率は4つのランク分けがされていて、ランクが上がっていくほど付与率が高くなっていきます。
ランク名 | EXECUTIVE | GOLD | DIAMOND | ELITE |
取引日数 | 0日 | 30日以上 | 60日以上 | 100日以上 |
1万通貨 取引付与 |
1XMP | 1.3XMP | 1.6XMP | 2XMP |
10万通貨 取引付与 |
10XMP | 13XMP | 16XMP | 20XMP |
付与されたポイントは
XMP ÷ 3 = ボーナスに変えることが可能です。
例えば、30XMP貯まっていれば 30XMP ÷ 3 = 10ドル分(レート100円の場合1,000円)のボーナスが口座資金に追加されます。
手数料の比較
極み | ゼロ | スタンダード | マイクロ | |
取引手数料 | 無料 | 片道5ドル | 無料 | 無料 |
取引手数料とはポジションを注文、決済に掛かる手数料で、極み口座の取引手数料は無料です。
XMの口座種類の中で取引手数料が掛かるのはゼロ口座のみとなっていて、極み口座よりさらにスプレッドが狭くなりますが、片道5ドルの取引手数料が掛かってしまいます。
ゼロ口座はスプレッドが狭いことから、スキャルピングなど超短期取引向けの口座として利用する方が多いのですが片道5ドル、往復で10ドルの取引手数料が大きなデメリットになっていました。
極み口座が追加されたことで同じ条件の取引であれば、スプレッドの差を加味しても取引手数料が無料の極み口座の方が取引総コスト安くなるため注目されていて、ゼロ口座と比較する人が多いという理由になっています。
最小入金額の比較
極み | ゼロ | スタンダード | マイクロ | |
最小入金額 | 500円~ | 500円~ | 500円~ | 500円~ |
最小入金額はすべての口座種類で500円~になりました。
XMのレバレッジ1,000倍といえども、取引でしっかりと利益を出していくためには最低でも5万円、10万円程度入金が必要になります。
ですので、最小入金額が大きなメリットになるとは言えませんが、デモ口座から実戦への移行でできるだけ最小ロットで感覚を掴みたいという方には、メリットとなります。
極み口座のメリット・デメリット
極み口座のメリット、デメリットをまとめてみました。
極み口座のメリットで目立つのは、ゼロ口座のデメリットであった部分を補う取引条件による使い勝手の良さの部分です。
極み口座のメリット
- スタンダード口座、マイクロ口座よりスプレッドが狭い
- スプレッドが狭いので、取引コストが全口座の中で最安になる
- レバレッジが1,000倍で必要証拠金が少なくて済む
- スプレッドを除けば、ゼロ口座よりも取引条件が良い
- 取引手数料が掛からない
- 取引がSTP方式で透明性が高い
極み口座のデメリット
- 入金ボーナス、XMPの付与が対象外
- デモ口座では極み口座を選択できない
極み口座がおすすめな人とは?
入金ボーナスよりもスプレッド重視の初心者の方
最初からスキャルピング取引が目的で、スプレッドを重視で取引を始めたい方は極み口座が最適です。
XMでは1アカウントにつき8口座まで作ることができ、それぞれ口座種類の設定も可能となっています。
入金ボーナスを利用しての運用口座や、スキャルピング専用口座など、口座を分けての運用がおすすめです。
入金ボーナスが上限に達してしまった初・中・上級者の人
入金ボーナスが上限に達してしまった場合も、極み口座がおすすめです。
XMPの付与が対象にはなりませんが、それでもスプレッドの差は大きく、利益を確定するまで近いのか、遠いのかの違いにもなってきます。
一回の取引では数pipsの違いですが、取引回数を積み重ねると数十、数百pipsもの違いがあります。
XMPの付与を重視するのか、スプレッドの差を重視するのかで決めるとよいでしょう。
既にゼロ口座で短期取引していた人
既にゼロ口座で運用していた方は、極み口座に乗り換える人が多いようです。
やはり片道5ドル、往復10ドルの取引手数料が大きなデメリットとなっていて、スプレッドの差を加味しても取引の総コストは極み口座に軍配が上がります。
また、ゼロ口座の注文方法がECN方式に対し、極み口座はSTP方式になりますので、取引の透明性は極み口座の方が高いと言えます。
どちらの注文方式が好みかは人それぞれですが、STP方式、かつスプレッドの狭さでメリットの極み口座は、海外FXに慣れている方でも魅力に感じるのではないでしょうか。